高齢者介護、「家族はくせ者」

 16, 2008 12:00
高齢者介護、「家族はくせ者」

「家族はくせ者。要介護の人を優先せずに自分を優先するので、『本人第一主義』でいくべきだ」―。今後の介護制度の在り方を検討する厚生労働省の審議会で、高齢者の家族ができるような介護サービスも介護保険でカバーしている現行制度の見直しを求める意見が出た。また、「高齢者本人ができることは本人にさせるべき」との厳しい指摘もあった。

厚労省は7月24日、「安心と希望の介護ビジョン会議」(座長=前田雅英・首都大学東京都市教養学部教授)の初会合を開いた。この会議は、舛添要一厚労相の肝いりで設置された「安心と希望の医療確保ビジョン会議」の“介護版”で、2009年度の介護報酬改定などに向けて、年内に提言をまとめる予定。

 初会合で、舛添厚労相は「介護の現場の方々がみんなから尊敬され、『今は苦しいが、必ず明るい未来がある』と思えるような長期的なビジョン」を策定する必要性を述べ、「介護の現場の方々」を強調した。
 しかし、「安心と希望」の対象として考えられる「本人」「家族」「介護現場で働く人」「介護事業者」などのうち、どこまでを含めるべきかについては議論がある。

 初会合では、介護サービスの範囲を限定する方向に議論を誘導する委員間の“連係プレー”がさえており、介護費の抑制を目指す老健局の思惑通りに進んだ。同会議のメンバー構成などを考えると、「シナリオは既に見えている」というべきかもしれない。「介護人材の確保にかかわる介護報酬は上げる。しかし、介護サービスの範囲は限定する」というシナリオだ。

■「老いて要求度が高まる」
 同会議の意見交換で、鳥羽研二委員(杏林大医学部教授)は「誰のための安心と希望か」と問題提起。「わたしは介護を受ける人や、その家族が対象になると思う」と述べたが、袖井孝子委員(お茶の水女子大名誉教授)が、これにかみ付いた。
 「家族はくせ者で、介護される人と家族(の利益)は一致しない。『安心と希望』は本人を第一に考えてほしい。わたしの親は施設(介護)だったが、本音を言えば(わたしも)自分勝手なところがあった。『どちらを取るか』というとき、要介護の人を優先せずに自分を優先するので、やはり『本人第一主義』でいくべきだ」

 さらに、村田幸子委員(福祉ジャーナリスト)が厳しい指摘をした。
 「介護される人たちを見ていると、『できないからしてくれ。もっとサービスしてください』という実態がある。老いて暮らしにくさが増えるにつれ、要求度が高まってくる。介護というと、『気の毒だから、あれもこれもしてあげよう』という方向に流れがちだが、『できることは自分でやる』という意識の醸成が必要だ」

 これらの意見に、経済学者の駒村康平委員(慶大経済学部教授)が「現在の制度を少し解体して、直せるものから直していくべき」と補足し、前田座長も「全くその通り」と同調した。

■「介護費の増加は負の要因か」
 介護サービスの範囲を限定する意見に対し、医療や介護の現場から介護費の抑制に反対する意見もある。
 北海道の特別養護老人ホーム「帯広けいせい苑」施設長の村上勝彦委員は「先に財源を固定して高齢者の介護を考えると、現在の利用者が『安心と希望』を持てない。国民は“最後のセーフティーネット”を欲している」と述べた。

 また、認知症など高齢者に多い疾患の治療や予防(老年医学)を専門とする鳥羽委員は、経済学の視点を強調する駒村委員に対し、「介護費の増加は、負の要因としてしかとらえられないのか。自動車の売り上げが上がるように、内需型の産業のように考えられないのか」と反論。「介護ビジョン」の策定に向けて次のように訴えた。
 「首都圏を中心とした療養型病床の削減が、今後の高齢化のスピードに合っているのか。特別養護老人ホームをはじめとする施設介護を必要とする高齢者の数など、需要を調査してもらいたい。在宅を中心としたケアがいいのは分かっているが、それを支える人材やシステムが育っているかを考えた上で決めてもらいたい」

 医学部の定員増など、これまでの厚労省の方針を転換する考えをまとめた「医療確保ビジョン会議」では、厚労省の医政局と舛添厚労相との間で意見の対立が見られた。「介護ビジョン会議」で、舛添厚労相はどのような方針を打ち出すのだろうか―。

参照:キャリアブレイン




何を言ったらいいのか…わかりません……

「家族はくせ者で、介護される人と家族(の利益)は一致しない。『安心と希望』は本人を第一に考えてほしい。わたしの親は施設(介護)だったが、本音を言えば(わたしも)自分勝手なところがあった。『どちらを取るか』というとき、要介護の人を優先せずに自分を優先するので、やはり『本人第一主義』でいくべきだ」
「介護される人たちを見ていると、『できないからしてくれ。もっとサービスしてください』という実態がある。老いて暮らしにくさが増えるにつれ、要求度が高まってくる。」

『やはり『本人第一主義』でいくべきだ』
『できないからしてくれ。もっとサービスしてください』 
介護される人達の中には、こういうことを言葉で言えない人達がいっぱいいます。

言葉にして言えない。
自分や回りの方々の事を忘れる。
何もかも忘れる。
自分の身体が思ったように動かない。
寝たきりの人達―

沢山の方々が苦しんでいるのに―
介護される人達―
介護をしている人達―

「介護というと、『気の毒だから、あれもこれもしてあげよう』という方向に流れがちだが、『できることは自分でやる』という意識の醸成が必要だ」

これも必要な事でしょうが
それさえも出来ない人達はどうすればよいのでしょうか―

サービスを望む事はそんなに悪いことなのでしょうか―?

施設に入れない要介護者たちが多勢いるのに―…
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